茨城県立図書館ボランティア 郷土資料整理班 解読資料

書名 安南漂流記 / アンナン ヒョウリュウキ
著者名 長久保赤水 /〔ほか〕著
出版事項 〔製作地不明〕 : 〔製作者不明〕 , 〔製作年不明〕
形態 52丁 ; 21cm
注記 装丁:和装 ; 写本 ;帙入り     
内容:安南漂流記 長久保赤水著.漂民御覧記 桂川甫周著.魯西亜漂流記 魯西亜渡来記
分類番号 292.092(9)
件名 漂流記
資料番号/請求記号 001050909736 / W092/208
画像リンク 原文 と 翻刻文 (html形式) (約18MB)
PDF版 の 原文と翻刻文〔印刷用〕 (約19MB)   最終更新:2021年3月
解説

著者の長久保赤水 (1717-1801) は、江戸時代中期の儒学者にして、地理学者であり、第六代水戸藩主の侍講侍読を務めた人物である。
 本書は、著者没後に編纂されたもので、本編となる赤水著の「安南漂流記」に次の三編、即ち、「漂民御覧之記」、「露西亜漂流記」及び「露西亜渡来記」を加えて構成されている。
 本編の「安南漂流記」は、水戸藩領内、磯原村の「姫宮丸」船頭・水主あわせて6名の漂流記である。「姫宮丸」は、銚子沖で遭難、乗組員は約40日の漂流を経て、安南(現在のベトナム)にたどり着いた。その後、現地での一年半の滞在を経て、生き残りの乗組員は、長崎に送還された。本漂流記には、乗組員の遭難、漂流及び送還の顛末並びに現地での経験、見聞等が記される。
 加えられた三編は、何れも露西亜漂流関連の資料であるが、中でも、通商を求める露西亜使節の渡来記を含めていることは、当時の水戸藩内の海防意識を反映しているものであろう。

備考  ※冊子化したものを県立図書館で借りることが出来ます。該当資料は こちら

※原本は、茨城県立歴史館で保管

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茨城県立図書館 館内サービス課 郷土資料担当 
(翻刻部分については,情報資料課 郷土ボランティア担当) 
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